今回の香港視察は私にとって非常にインパクトのある旅になりました。
恒隆白洋舍社長の石崎様から香港と日本の経済環境と対比と香港クリーニング業界の現状を分かりやすく説明いただきました。
香港人口710万人、(対して東京23区895万人)、面積1104キロ平方メートル、(対して東京23区621キロ平方メートル)、失業率3.4%、(対して日本4.5%)、実質経済成長率5.0%、(対して、日本一0.7%)、賃金上昇率8.1%、(対して日本一0.1%)、法人税率16.5%、(対して日本4.0%)等、香港国内は非常に成長の中にあり、売上も伸ばされているとのことでした。
香港国内の業界の現状としては、家庭のシーツや下着類等のランドリーを量り売りしているホームクリーニング業者。これらが経済成長と共にドライクリーニングを含めたホーム全般を行っているそうです。狭い住宅事情と共働きが一般的な香港では欠かせない存在だそうです。一方ではレストラン、ホテル、ユニフオーム等、リネンを扱う業者がホームクリーニングに進出してきているそうです。
そんな中、白洋舎は堅調に業績を上げてこられているようです。工場は香港の土地の狭小の関係でしょう、ビルの8Fと9Fに設置され、大変古い建物ながらも内部は5Sを推進されており、綺麗にレイアウトされておりました。 LED内蔵の検品台等、非常にきめ細かく作業をされておられました。従業員170名内日本人2名で運営し、年間売上も61百万香港ドルを上げているそうです。やはり品質と生産性のバランスのとれた良工場が利益の源泉になりうるのだと感じました。また、異国の地で日本のクリーニング業者が頑張る姿に大きな刺激をいただきました。
(青柳 潤) |