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第32回経営研究会
第32回経営研究会は、7月11日(水)〜14日(土)、恒隆白洋舎、香港JEEVES、マカオのリネン企業を訪問しました。

第32回経営研究会
 

恒隆白洋舎

 

恒隆白洋舎

 

 

 今回の香港視察は私にとって非常にインパクトのある旅になりました。
 恒隆白洋舍社長の石崎様から香港と日本の経済環境と対比と香港クリーニング業界の現状を分かりやすく説明いただきました。
 香港人口710万人、(対して東京23区895万人)、面積1104キロ平方メートル、(対して東京23区621キロ平方メートル)、失業率3.4%、(対して日本4.5%)、実質経済成長率5.0%、(対して、日本一0.7%)、賃金上昇率8.1%、(対して日本一0.1%)、法人税率16.5%、(対して日本4.0%)等、香港国内は非常に成長の中にあり、売上も伸ばされているとのことでした。
 香港国内の業界の現状としては、家庭のシーツや下着類等のランドリーを量り売りしているホームクリーニング業者。これらが経済成長と共にドライクリーニングを含めたホーム全般を行っているそうです。狭い住宅事情と共働きが一般的な香港では欠かせない存在だそうです。一方ではレストラン、ホテル、ユニフオーム等、リネンを扱う業者がホームクリーニングに進出してきているそうです。
 そんな中、白洋舎は堅調に業績を上げてこられているようです。工場は香港の土地の狭小の関係でしょう、ビルの8Fと9Fに設置され、大変古い建物ながらも内部は5Sを推進されており、綺麗にレイアウトされておりました。 LED内蔵の検品台等、非常にきめ細かく作業をされておられました。従業員170名内日本人2名で運営し、年間売上も61百万香港ドルを上げているそうです。やはり品質と生産性のバランスのとれた良工場が利益の源泉になりうるのだと感じました。また、異国の地で日本のクリーニング業者が頑張る姿に大きな刺激をいただきました。

(青柳 潤)

 

香港JEEVES

 

香港JEEVES

 

 

  香港JEEVES

 ジーブスには見習うべき沢山の素晴らしい点があったが、その中から私が感じた3点を紹介したい。
 まず一つに営業力。高級ブランドショップへのアプローチから仕事を獲得していた。外交のお客様も、そのショップから紹介してもらっているようだ。販促活動をしなくても売上を伸ばしているのは、その紹介が功を奏しているからだろう。
 そして二つ目は、そのお客様目線のホスピタリティ。「お預かりした商品を最高の状態でお返しする」という気持ちが品質を向上させている。例えば、ワイシャツのカラー襟先に差し込むキーパー。長短様々なものを用意しており、更にドルガバやエトロといった高級ブランドの名入れのものまで揃えてあった。
 最後は、とにかく気持ちが良いことである。社長のメナさんを筆頭に見学でお会いした全てのスタッフから笑顔があふれていた。さらに5Sの行き届いた店舗と工場。正に目指すべき会社を見学させていただきました。ありがとうございました。

(川村 昌大)

 

マカオ リネン工場

 7月13日(金)マカオにあるリネン工場、Tin Fung Laundryを訪れました。
 リネン工場にも拘らず、ビルの8階と11階に工場がありました。
 2フロアで7400u、月家賃が640万円とのことでした。工場稼働時間は、1日10〜12時間、1日1人10時間勤務、時給500円とのことでした。
 リネン商品については全てホテル側の持ち物とのことでした。ユニフォームについては、カジノのみ扱いで全てにICチップがついていました。洗う前に読み取りセンサーを通すだけで、自動的にホテル側に請求がいくシステムになっているそうです。
 ドライ機は主にパーク機で処理し、最近石油系も導入したとのことです。ホテルリネンでは、連続洗濯機、乾燥機、チェストローラー、シーツホルダー、これら全ては、Image製のものでした。全体的に仕事の品質は高いと思いました。

(渡辺 信太郎)

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