1. 宮城県環境生活部 食と暮らしの安全推進課 課長補佐 武者光明氏
武者氏は震災直後の体験と宮城県内の被害状況及び今後の課題について語って頂いた。
震災後一夜明け、様変わりした街並み、家族を失った被災者を目の前にし仕事をしながらも涙をこらえることが難しかった。その被害の状況は県内の一つの自治体が一瞬にして失う程の死者・行方不明者数が物語る。マグニチュード9.0 震度7の地震は県内に8.6m以上の津波をもたらし最大で内陸5q地点にまで到達した。6月15日時点での統計で死者9,151人、行方不明者4,742人、漁港は全て壊滅状態、被害総額3兆2,099億円(未計上多数あり)正に未曾有の被害である。
目下の課題として、仮設住居の建設、田の塩分除去等その他山積しているが、沿岸地域はリアス式のため元々土地が少なく仮設用地が乏しい、また仮設住宅に入居をしたとしてもその後の自立するための施策がまだまだ不十分である。
この震災での教訓として、
1.震度では判断しない 2.津波があると思って即避難 3.車は使用しない 4.遠くよりも高くそしてより頑丈な建物に 5.一目散に逃げる(助け合いよりもまず自分)
「想定を超える」では駄目、想定はしなければ対応が遅れるもの。
最後に、被災地への全国から支援に感謝するとともに、何とか明日が見え始めた気がしていますが、不明者、避難者、地盤沈下のため満潮時のたびに冠水する地域が多く復興はまだまだ時間がかかる。亡くなった方々のために必死で生きていく覚悟を語り今後とも長期的・継続的な支援を訴えていただきました。
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