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第26回経営研究会
 第26回経営研究会は7月7日、8日二日間に渡り潟zームドライ神戸さんと潟激bクさんの工場見学が参加者90名を超える大人数で盛大に行われました。
 両社とも外観からはとてもクリーニング工場とは見えないほどの建物でしかも外観のみならず、工場内もすばらしく、これも両社ともにガスボイラーを使用し環境への配慮をするなど、作業環境のみならず、地球にもやさしい会社でありました。
 この機会を与えてくださった太白社長、大村社長そして準備をされた西日本委員会の皆さんに感謝いたします。

●第1日目 潟zームドライ 神戸

潟zームドライ弥栄台商品センター

整然としたライン

 潟zームドライ神戸さんでは、ガスボイラーのみならずルート車は天然ガス車、主力機に新フッ素系溶剤を使用するなど環境問題に真正面から取り組まれていました。

 また組織を明確にし、方向は示せども自主性を重んじる太白社長の考え方が、スタッフ一人一人に責任と誇りを持たせ、生き生きと仕事に臨む姿が見られました。太白社長の講演時に「価値の創造」とおっしゃられましたが、環境対策、スタッフ教育もすべてこの「価値の創造」のためにあり、現在の躍進に起因しているのだと感じました。

(坂田 満)

 
太白社長  

●第2日目 潟激bク 加古川

大村社長
    5億5千万円をかけて完成した、竣工1年半の新工場は非常に明るく、綺麗でした。
 天然ガス利用、労働に快適な温度が保たれた工場内、工場内の明るさと清潔さ、そして外観のデザイン。この多様に工夫の凝らさせた業界の模範ともなるべき工場の設計を任されたのは、社長のご子息でした。大村社長の手元から、突然、目の前に出された5億円もの大金を手に「金は出しても、口は出さない」という大村社長の言葉通りに、全てを任されたご子息の新しいアイデアが活かされた工場が完成したとのことでした。
  ご子息が設計した新工場は、大村社長の「従業員が気持ちよく働くことの出来る環境を作るのに金は惜しまない」という思いを十二分に繁栄しているのではないでしょうか。
  新工場建設にあたっては、大村社長とご子息の信頼関係が無くてはならぬものであったでしょうし、社長の後継者育成の意図もあったのではないかと思わざるを得ません。

大村社長の講義に聞き入る参加者

  この日は大変蒸暑かったのですが、工場内部は非常に快適でした。天井に設置された排気管で工場内の熱を吸上げ、数本の吸気管で屋外と冷房の涼しい風を工場内へ送っていました。  ボイラーは、地球環境に配慮し天然ガスを使用していました。完全コンピュータ管理で全自動のボイラーは、モニタリングがオフィスでも出来、昼休み等の休憩時間には停止させることも可能でした。ガスを使用していることに加え、早朝出勤するボイラーマンの人件費が不要になること、作動時間を決めてボイラーのオン/オフが可能なことを考えると、コスト削減に貢献していると思いました。

  また「従業員が気持ちよく働くことの出来る環境を作るのには金は惜しまない」との大村社長のお言葉が意図するのは、気持ちよく働くことが出来れば、生産性アップに繋がるということではないでしょうか。
  各社の生産性アップ、業界のイメージアップの為にも潟激bクのような人に優しく快適な職場、工場を意識し、目指していけるように個々が努力すると共に、業界内での環境問題に対する意識を益々向上させていかなければならないと感じました。

 (最川 治佳)

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